あの頃の気持ち

歳のせいか、一枚のCDに対する思い入れが、薄くなっているような気がする。
そりゃー、高校の頃まで、
アルバムを買うということは、金銭的に決断が必要だったもんなー。


「あんなに金払ったんだから、良いに決まってる」という思い込みが、
たとえ期待外れの音楽だったとしても、
これはこれで「いい音楽なんだ」とか暗示をかけていたような気がする。


聞いているうちに、良いと思えるものはまだ良い。


何度聞いてもさっぱりなものにかぎって、
何度も聞き返し、時間を無駄にしていた。
今、思い返すとこんな感じだ。


やっぱり、しっくりこないことに気づき始める。
無駄なものに大金使ってしまったー!という、後悔と焦りが襲う。
いやいや、そんなことはないと自己暗示へ。
何度も聞くことで、金払った分は聞いた気になる。
とりあえず、安堵する。
と、こんな感じだったのかな。


店には、今みたいに試聴機があまりなかったよね。
田舎だから普及が遅かったのかも。
聞かないで買うもんだから、
アルバム買うときなんかは、
一種ギャンブル的な感覚があったなー。